邸・苑・街・区
五日市街道に面した短冊状の敷地。
駅へと続く東道路側は歩道を整備し豊富な緑化を施して、歩行環境の整備に注力しました。
「邸・苑・街・区」と名付けたファサードデザインのコンセプトは「武蔵野の杜の再生」。
かつて五日市方面と石材なども含め物流があった往時をしのび、五日市産恵那石や関東在来種の樹木による、歩いて楽しめる邸苑街区を実現しました。
エントランスコートのゲートをくぐると「垂直な庭（壁面緑化）」が絵画のように設置してあり、来訪者の目を愉しませます。
また敷地の最奥部にあるラウンジと坪庭は表通りから見通すことができ、この建物が周辺の環境に開いた社会性を持つことができるよう視覚的に配慮しました。
こうした街路から踏み込んだ空間や視線の抜けを設けることは、街並みに余白をつくり建物内外の空間を豊かにする試みでもあります。
